≪訪ねても楽しい日本酒の蔵元≫
木戸をくぐりぬけて嘉永蔵のエントランスを入ると、そこは日本建築ではありえないほど高い吹き抜けの威風堂々としたホール。存在感たっぷりな重厚感に目を奪われ、時空間をトリップしたような感覚に襲われるはずです。
仕込みの時期に朝早く訪れれば、蒸した米やこうじなどが入ったタンクを棒でかき交ぜる「かいいれ」作業を間近で見られることもあります。
「世界に一つだけのあなたのお酒」を造りませんか?
会津産の酒米と天然水を使い、会津杜氏の号令の下、蔵人たちと一緒に仕込んでいただきます。お酒は純米酒または純米吟醸で、1升瓶か四合瓶を選べます。
仕込み期間は寒造りを基本としているため、毎年11月~翌2月までのご都合のよい日となります。完成した搾りたてのお酒は、仕込み作業の2ヶ月くらい後のお届けとなります。酒蔵見学とあわせてお楽しみ下さい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<受け継がれる魂と風土の酒>
江戸年間の嘉永三年(1850)の創業。以来150年以上に及ぶ長きにわたって鬼瓦に守られている嘉永蔵には、酒の神様が棲み、会津杜氏の匠、蔵人の情熱が息づいています。そして21世紀、時代の流れとともに嘉永蔵の想いは博士蔵へと成長。昔ながらの完全なる手造りと最新鋭テクノロジーの共存により、末廣酒造の酒造りも大きく進化を遂げています。
「旨い酒」造りのために自ら課している「地酒三か条」
一、天然の旨い仕込み水
二、伝承される会津杜氏の匠
三、仕込み水と同じ水、仕込み水が湧く大地に育つ酒米
どんなに時代のニーズが移ろうとも、未来永劫愛される普遍の旨さをつむぎ、地酒三か条を頑固なまでに守り続ける酒造家魂こそが、会津に末廣の酒あり、と言わしめている由縁です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
豆知識♪
<燗酒をよりおいしく楽しむために>
燗酒に適しているのは、きもと造りや山廃造りなどの酒母で仕込む純米酒や本醸造酒。とくに末廣酒造の「伝承山廃 純米末廣」は燗上がりのいい酒として通の間で好まれています。
<お燗名人への道>
2005年より「お燗名人」認定制度を設け、「お燗名人育成講座」を各地で開催しています。末廣のベテラン蔵人がインストラクターとなり、講義と実技を指導。
お燗つけ方法による味わいの違い、酒質による味わいの特性、温度帯による風味の変化などがマスターできます。
日本酒を味わう楽しみが広がることはもちろん、徳利やお猪口などの酒器にこだわりたくなるなど、人生そのものが充実する「お燗名人」。初めの一歩を踏み出してみませんか?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<純米吟醸 八重さん>
戊辰戦争時にはスペンサー銃を担ぎ参戦。その後京都に渡り、新島襄と結婚し同志社設立に尽力。晩年は、篤志看護婦としての功績から女性初の叙勲を受けました。瑞々しい香りとやわらかなコクを感じる味わいは、常に前向きに凛として生きた八重の生涯を思わせる純米吟醸です。
◆冷やして飲むのが一番のおススメ
◆まろやかな酸味と少々の甘味が溶け合い
口の中を滑るように流れていきます。