十五代続く 小林ファミリー農場の直播き安心米
2000アールの田んぼで米を生産していますが、その内70アールで直播きの稲作に挑戦しています。
約1ヶ月間、ハウスでの育苗と田植えの手間が省けます。代掻きを終えた田んぼに機械で均一になるように、鉄でコーティングした種籾を撒きます。
日本の春の風物詩、田植えの風景も様変わりするかも?
~ 鉄でコーディングした種籾とは! ~
<鉄コーティングした種籾の特徴!>
○田んぼに直接蒔く、直播(ちょくは)栽培をします。
○種籾を直接田んぼに蒔き、苗を育てないので手間がかからず
労働時間の分散が出来、収穫の時期をずらすことが出来ます
○育苗用のビニールハウス、苗代田、育苗箱などもいりません
<鉄コーティング直播栽培すると・・・>
田んぼの土の表面に播種するため、発芽・苗立ちが
安定するほか、播種の状況や出芽が確認でき
鳥害(スズメなど)も防止できるそうです。
お米の品質・食味の低下の要因ともなっている、気象災害と
温暖化による水稲登熟期の高温についても
田植えを遅らせたりすることができそうです。
~ 栽培の仕方は? ~
<1:浸種>
発芽力の強い充実した採種圃産種子(購入種子)を入手し
必要に応じて塩水選(種子消毒)をしたら15~20℃の
たっぷりの水に3~4日浸種をします。(積算温度40~60℃)
<2:コーティング作業>
鉄粉・焼石膏で種子をコーティングします。
<3:コーティング後の管理>
コーティング種子はすぐに薄く広げ酸化・乾燥させます。
(酸化による発熱に注意)コーティング翌日以降は
コーティング種子を空気にさらすようなかたちで全体に
攪拌し、再度薄く広げ、噴霧器で水を種子の表面全体が
湿る程度スプレーし、酸化を促します。
<4:発芽テスト>
播種前には必ず発芽率を確認します。
<5:耕起・代かき>
代かきの硬さの基準は、通常の移植の場合に比べ、播種時に
車輪跡が消える程度の硬めの代かきを行います。耕起前に
雑草が多く発生する圃場では、耕起前除草剤を散布します。
<6:表面播種>
鉄コーティング用播種機で、代かきから4日以内に播種します
(砂壌土等は1~2日以内)
<7:水管理・除草>
播種後、10日程度は落水状態にします。播種後、初期除草剤
(サンバード粒剤)を散布する場合は、散布後4~5日間は
湛水状態を保って、7日間は水尻を止水します。
その後、出芽揃えまで落水します。
<8:入水・除草剤>
播種後、2週間前後で出芽するので、出芽を確認したら
入水し浅水にします。本葉1.5葉が展開したら
すぐ除草剤(初中期剤)を散布します。
<9:栽培管理>
移植と同じ栽培管理をします。
<10:栽培管理>
適期収穫で高品質米づくりをします。
この鉄による種籾のコーティングと種まき機は、
【北陸農業試験場 】と【 クボタ 】の共同開発ですが
この技術が安定した稲作の実績につながれば
日本の春の風物詩、田植えの風景も様変わりするかも・・
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~ 安心と美味しさに徹底してこだわっています ~
「コシヒカリ」「ミルキークイーン」「ヒトメボレ」
など愛情と情熱で育てたお米。
甘さが自慢の【 いちご 】も生産しています。
ぜひ一度ご賞味下さい。