祝福と魔よけのしずはた焼き「鬼福」
~ しずはた焼きとは ~
賤機焼(しずはたやき)は、静岡県静岡市柳町で焼かれている焼き物で、江戸初期、しずはた山麓で、太田七郎右衛門によって創始されました。
徳川家康より、徳川家の御用窯として、朱印地と賤機焼の称号を貰い、数百年にわたって栄えるのですが、文政の終わりに、阿部川の洪水で窯場が流され、衰退の一途を辿ります。
明治に入り、太田萬治郎氏の手で再興されましたが、かつてほどの盛況は蘇えらせることはできず、明治中期、静岡県は郷土産業の一つとして賤機焼の再興を考え、八番町に窯を築いていた青島庄助氏を招いたのです。
明治45年に逝去するまで賤機焼を守り続け、二代目五郎氏は、常滑の技術を導入し、従来の賤機焼に創意を凝らすなど、新しい焼物を試み、三代目秋果氏の手によって、地方色豊かな焼物に生まれ変わりました。
『 しずはた焼きの特徴 』
~その1 焼き方について~
現在の賤機焼では、再建した2代目から伝わる南蛮手といわれる焼き方や釉裏紅や辰砂といって銅を還元で焼き、紅色を出す焼き方が特徴です。
~その2 作り方~
1:水ひ調合
砕いた土を水に溶かし、ふるいでごみなどを除去
2:脱水
底にたまった粘土を素焼きの鉢にうつして余分な
水分を取り除く
3:練土
ほどよく乾いた粘土をねり、なめらかにする
4:成形
ロクロを使って作りたい物の形に仕上げる
5:仕上げ
適度に乾いたら、竹へら等で形を整える
6:素焼
室内で完全に乾かしたのち800~850度で焼く
7:施ゆう
模様やつやを出すために「うわぐすり」をかける
8:本焼
焼け具合を確かめながら1,200~1,300度で焼く
9:釜からだして十分に冷ませば完成
~その3 最もむずかしいところ~
焼け具合を確かめながら、温度を微妙に調整し、きれいに焼き上げることです。
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祝福と魔よけのしずはた焼き「鬼福」
外面に鬼の顔、内面には福の顔が描かれており
そのユニークな意匠は人気があり、魔除けとして
「盃」「菓子器」「湯呑」等に使用する事で
楽しみの広がるものです。
鬼福を初めてご覧になった方が
一様に笑みを浮かべ、にっこりなさります。
それがうれしくて日々、製作しています。
【価格】
「鬼福(小)」 3,150(税込)
「鬼福(湯呑)」 3,150(税込)
「鬼福(ぐいのみ)」2,625(税込)
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【 駿府の創造力を売るお店 駿府楽市 】
静岡県郷土工芸品に指定されている
「しずはた焼き」
「しずおか葵プレミアム展」などもこちらで度々
開催されています。
静岡駅構内とアクセスも良いので
お立ち寄りください。